施工前の屋根の状態です。
築40年以上の平屋のお家で、既存屋根は瓦棒屋根です。
瓦とういう漢字が使われているのに、瓦ではないという
不思議な感じでもありますが…。
瓦棒とは、昔ながらのトタン屋根です。
金属板を用いて屋根を葺く工法です。
繋ぎ目が少ないので、傾斜の緩い屋根にも適していて、戦後多くの家屋に使われていました。
シンプルで雨仕舞にも優れている瓦棒屋根ですが、軒先(屋根の先端)から水を吸い上げてしまうと、心木の木材が腐食してしまうという弱点があります。
そこで傾斜の緩やかな屋根で現在主流になっているのが、縦平葺きです。
見た目もスタイリッシュで、心木を用いらないので、腐食の心配も大幅に軽減されました。
こちらのお客様のお家も勾配(傾斜角度)が2寸と、かなり緩やかなので縦平葺きに葺き替えるご提案をさせて頂きました。