所沢市で屋根から屋根材の破片らしきものが落ちてきてとても不安なので屋根を見てほしいとのご依頼をいただきました。日々生活をしている中で屋根から何かが落ちてくることを想像もしていませんよね。屋根が壊れているのか、鳥が巣を作っているのか、雨が漏ってしまうんじゃないかなど不安になってくるものです。屋根の状態は施主様本人ではなかなか確認できません。かといって見ず知らずの訪問業者に屋根を登らせてしまうと屋根の上で屋根を壊しているかもしれません。実際にその様な被害にあわれた方もいます。ですので必ず地域の専門店に調査は依頼しましょう。

所沢市で屋根調査を実施したところパミール屋根ということが判明しました。屋根から屋根材の破片らしきものの正体はパミールの屋根材でした。製造元はニチハという会社です。ニチハは現在外壁材の窯業サイディングのマーケットにおいては国内約50％のシェアを誇る会社です。無石綿屋根材パミールは1996年～2008年まで販売されていて建売住宅など多くの住宅に使用されてきました。当時、無石綿屋根材で低価格ということで注目を集めましたが８～10年で劣化は始まってしまいました

パミール屋根の劣化の特徴はミルフィーユ状に剥がれていきます。下部の小口と呼ばれるところから水を吸い上げ徐々に剥離をおこしていきます。写真のようにセメントがむき出しになってきてしまうと剥離のスピードは加速していき広範囲がミルフィーユ状態になり屋根材としての機能が消滅してしまします。この状態になってしまうと人がパミール屋根に乗っただけでもパミール本体が割れてしまいます

もしもパミール屋根のお家にお住まいで屋根が心配になり専門業者に調査をしてもらうとすれば、高所カメラ調査やドローン調査といった調査方法がお勧めです。安易に屋根に人を登らせないことをお勧めいたします。