こちらのお宅では、屋根の経年劣化によるメンテナンスをご依頼いただきました。
さっそく現地調査に伺いました。
青い釉薬瓦と呼ばれる陶器の瓦のお宅です。
釉薬瓦は、粘土に釉薬を塗って焼いた焼き物で耐用年数は約60年と寿命が長い瓦です。
塗装を必要としないのでメンテナンスはいらないと思われがちですが、確かに瓦自体は、ずれたり割れたりしたらその部分だけの交換はしますが、基本それ以外は傷むことがないので何もしなくて大丈夫です。
ところが、瓦の下には防水紙が敷かれています。
この防水紙は残念ながら、瓦同様に60年持つというわけにはいきません。
劣化が進めば穴が開いたりしますので、そこからの雨漏りが心配になります。
防水紙は20〜25年くらいを目安にメンテナンスを検討することをおすすめします。
そしてもうひとつメンテナンスを必要とするのが「漆喰」です。
漆喰は瓦同士の隙間を埋める役割です。
いわばコーキングのような役目で、隙間から雨水や小動物の侵入を防いだり
瓦の滑り止めのために瓦の下に敷いてある「葺き土」を雨から守るという役割も果たしています。
その漆喰の不具合は、接着力が弱まってしまったために起こる瓦のズレや広がった隙間から雨水が侵入し雨漏りを起こしてしまうことになります。
こちらのお宅は瓦には問題は見つかりませんが、漆喰の剥がれが大きく重度な劣化が確認できました。単に詰め替えするのではなく、棟瓦を一度取り外した上で詰め直しをします。
詰め直し工事よりは大掛かりな工事となります。
もうひとつ、点検の際に気になったのが雨樋です。
苔がびっしりと生えているのがわかります。
雨樋自体の歪みもあるので、傾斜がうまく取れていない可能性があります。
そうなると雨水が集水器へと誘導されず、たまったままになってしまいます。
そのような状態が続くと苔が好む環境を作りあっという間に繁殖してしまうことになるのです。
雨樋の交換を希望される時は、屋根の葺き替えや塗装などを行う際に一緒に検討されることをおすすめします。
足場を組む費用が1回で済みますので、工事費を大幅に削減できお得です。
点検・調査の結果を写真とともにご報告させていただきました。
施主様は現状の修復というより屋根を軽量にして耐震性をあげることをご希望とのことでした。
そこで今回は屋根の葺き替え工事を行うこととなり、オークリッジスーパーを施工することになりました。
次回は、瓦屋根からオークリッジスーパーへの葺き替えの様子をお伝えしていきます。
地震に強い屋根への葺き替えをご検討の方は
↓ ↓
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん所沢店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2024 街の屋根やさん All Rights Reserved.