こちらのお宅は、築35年のセメント瓦の建物です。
屋根がとても古く、雨漏りなどが少しあるのでこの機会にキレイに直したいとのご依頼をいただきました。
さっそく現地調査に伺いました。
セメント瓦は、1970年代から1980年代に人気のあったセメント製の瓦です。
セメントの上に塗料を塗って仕上げてあり、耐用年数は30年以上と長いです。
しかし、年数の経過とともに色があせてザラザラしてきます。
その部分に苔が発生しやすくなります。
塗膜が剥がれてしまうことが原因なので、雨水を吸収していかないように
再塗装を行うことが多いです。
セメント瓦はすでに製造が終わっているので、割れや欠けがあった場合の交換する瓦が見つからなず苦労する屋根材でもあります。
板金での応急処置という方法もありますが、長くお住まいになるためには屋根の葺き替えをご提案させていただいています。
さらに、棟の歪みが確認できました。
この原因は瓦を固定し接着している漆喰の劣化です。
瓦はセメント瓦に限らず、耐用年数が長いのでメンテナンスをしないまま過ごしてしまいがちです。
その間に漆喰が劣化していくということが起こります。
棟が歪んだり湾曲すると、そこから雨水が侵入し雨漏りになる可能性が出てきます。
また瓦がちゃんと固定されず干渉しあうので欠けたり割れたりもしやすくなります。
その瓦は強風や地震時には、落下する恐れが出てきてとても危険です。
瓦の弱点は、なんといっても割れやすいことなのです。
そもそも瓦を固定している漆喰とはどんなものなのでしょうか?
石灰水を焼いて水を加えた消石灰を主原料とした塗り壁材です。
ふのりや粘土などを練り合わせたもので、その地方によって混ぜ合わせる材料が違います。
現在は合成樹脂や化学繊維を使用したものもあります。
漆喰の劣化が崩れ、剥がれがそれほど進んでいない段階ならば、「漆喰の詰め直し」を行えばメンテナンス費用も抑えることができます。
漆喰が剥がれてなくなってしまったために瓦がズレている段階にきていると重症です。
「棟瓦取り直し工事」といって棟瓦を一旦取り外して漆喰を一から詰め直し、再度棟瓦を設置します。
雨の侵入を確実に防ぐために漆喰を隙間なく塗っていくことは、細かいところの微調整を必要とする技術のいる作業です。
補修がしっかり仕上がれば漆喰は20年は持ちます。
調査・点検の結果、施工主さまのご希望で瓦屋根を徹去し超軽量で耐震対策になり断熱効果も高いデグラ社の「セネター」という屋根材での葺き替え工事を施工することとなりました。
瓦屋根から軽量屋根への葺き替えを検討されている方は
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