こちらは築15年のお宅です。
屋根が浮いてきてしまっていることと、外壁の汚れと傷みが深刻で心配されてご来店いただきました。
ご都合をうかがい、現地調査に向かいました。
まずは、高所カメラで屋根の状態から確認していきます。
屋根材の先端の欠けがかなり目立っています。
この劣化具合から、ノンアスベスト切り替え直後に導入されていたパミールという屋根材だと断定できます。
パミールは商品名で、屋根材にアスベストの使用が禁止になってから、開発された屋根材でしたが、ひび割れや剥がれ、屋根材の抜け落ちなどの多数の不具合が報告されました。
2008年で製造が中止となり、当時パミールを施工した屋根がこのように劣化してきています。
こちらのお宅では、まだ劣化が始まってきた段階ですが、このまま放置していると層がめくれて屋根材がズレて、抜け落ちてしまうこともあります。
表面の不具合が多い屋根材のため、塗り替え塗装に不向きといわれています。
続いて外壁を見ていきます。
モルタルの外壁が広域にわたり汚れています。
防水機能が低下しているので、汚れの原因となる、ホコリや花粉、排気ガス、かび、苔が付着して凹凸のあるモルタルに蓄積してしまっているようです。
窓枠部分です。
防水機能が低下してきているところに、雨が同じ場所を通っていくうちに黒いしみとなっていきます。
水分が残りやすいところは、苔も発生しやすくなるのでますます外壁を傷め脆くしてしまいます。
外壁継ぎ目のコーキングも劣化して、隙間ができてしまっています。
隙間から雨の侵入があると下地を傷め、雨漏りにつながります。
早急にコーキングの補修が必要な状態です。
こちらの継ぎ目の劣化も深刻です。
外壁に使われているコーキングも5〜10年程度が寿命です。
弾力のあるコーキングは、輪ゴムのように紫外線を浴び続けると固くなって簡単に切れてしまうのと同じような状態になります。
劣化の始まりは小さなひびや肉やせして、隙間ができはじめます。
その後、徐々に裂けたり、欠落していきます。
コーキングは建材の緩衝を防ぐ役割もありますが、建物に水を侵入させない防水を担っているので、早めの対策が大事です。
建物診断が終わりました。
点検・調査の結果、屋根カバー工事、外壁塗装、付帯部塗装、ベランダ防水工事、雨樋交換をおこなうことになりました。
次回は、カラーシュミレーションでの外壁塗装の色を選定する様子をお伝えします。
お住まいの不具合は、雨の多い時期は待ったなし!です。
街の屋根やさん所沢店へのご相談はお早めに。
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