所沢市和ケ原で2寸勾配の手作り板金屋根の葺き替え工事を施工しました。手作りの板金屋根材とはバームクーヘンのようなコイルから板金折機と呼ばれる加工専用の機械で屋根材を一枚一枚成形していきます。昔の板金職人さんは板金織機でどのような部材も加工していました。頭の中で設計図が描けないとなかなかできない仕事です

乾式工法のガルバリウム縦平葺きが完成です。以前は垂木を使った瓦棒工法が標準でしたが軒先の垂木部分が雨水に当たり垂木が腐食してしまう事例が多く乾式工法が流行りはじめました。デザイン性もよく現代建築では設計士の方々からとても人気がある屋根材の一つです。

ガルバリウム鋼板の縦平葺きは屋根の高いところから低いところまで継ぎ目がなく寸法を間違えてしまうと寸足らずで屋根が収まりません。ということは屋根が完成しないということです。屋根の寸法取りが肝になってきまが加工する分も多めに寸法どりをしなくてはなりません。まさに熟練の職人でしか板金屋根は施工できないのです。

屋根が仕上がりました。完成した屋根材はフッ素ガルバリウム鋼板という素材で通常のガルバリウム鋼板より耐久性があります。色あせやひび割れ・塗膜の剥がれなどの心配のない素材になっていて一度葺き替えたら二度と屋根のメンテナンスなどをしなくてよい屋根材です。これで安心ですね