続いて
西洋の東屋を見ていきましょう。
西洋の東屋は「ガゼボ」と呼ばれています。
庭園の外周壁に取り付けられている場合もありますが、たいていの場合が自立した建築物となっています。
ガゼボは多くの場合が平面で見ると八角形になっています。
大きさもあまり大きくないものからバンド演奏が出来るほど大きなものもあり様々です。
ガゼボは南欧や中東などの温暖な地域に起源があり、日差しの強い地域で日陰から庭を楽しむために作られています。
17~18世紀頃にフランス式の庭園やイギリス式の庭園にも取り入れられています。
アメリカ合衆国においては建国前からガゼボを取り入れた庭園は普及していました。
ガゼボの語源については諸説ありますがフランス語で何て美しいという意味の「Que c'est beau」がガゼボに変化したという説があります。
その名の通り、ガゼボ自体が庭園等の景観を構成する装飾物にもなります。
ちなみに東屋は中東や地中海の地域では「キオスク」と呼ばれています。
ですが近代では東屋はガゼボと呼び、仮設小屋の事をキオスクと呼ぶようになっているようです。