瓦屋根のJ型、F型、S型の形状による特徴比較について
こんにちは!
本日の屋根工事コラムは瓦の形状についてです。
以前には製法による違いで瓦屋根にも色々種類があることをお話ししましたが、
今回は瓦の形でまた特徴が変わってくるというお話です。
産地によって変わったり、製法でも変わったりとややこしいですが・・・笑
せっかくなので形も調べてみましたので、ぜひご参考に見てみてください♫
瓦の形状その1 J型(和風:Japaneseな瓦)
まずはJ型です。こちらは日本でも多くのお宅で見られる形状です。
伝統的な和瓦を基本モチーフとし、西洋建築のアイディアや
工夫を取り入れたデザインで、直線で構成される平場の山と
谷の流れるような美しさは、今日見られる一番多いタイプの形です。
Jは和風(Japanese)の頭文字から来ているようです。
形状から分かるようにカーブがありますので、雨水が流れる通り道があり、
水はけも良いため雨漏りがしにくいという利点があります。
また、釉薬瓦(陶器瓦)であればさらに摩擦が少ないため、
より雨水や雪がすべり落ちやすくなるという特徴もあります。
続いてはF型です。F型のFはFLATの頭文字から来ています。
つまりは平たい形状であるこの瓦は、鬼瓦などの特殊な役物瓦が少ないため、
全体の印象がすっきりとしたモダンな屋根に葺きあがります。
ただ、その形状からJ型やS型と異なりカーブがないことから、
水の通り道がなく色んな方向に水が流れてしまうため、
水が瓦の下に入ってしまうこともあります。
そのため、水切りなどの排水対策がしっかりと行われていないと、
雨漏りする恐れがありますので注意が必要です。
最後にS型です。Sはスパニッシュ(Spanish)に由来します。
山と谷がテーパ状に接合していることでSの形を生み出す
凹凸感が地中海沿岸建築をイメージさせるような屋根に葺きあがります。
スパニッシュ瓦はJ型の和瓦と同じく、水はけも良いという利点、
またこうしたカーブを持つ瓦は波打った部分に空気を含みますので、
保温性や通気性が良いというメリットもあります。
以上、瓦の形状ごとの特徴や違いについてでした。
瓦もしっかりと昔からの知恵で水害を防ぐ形状や素材などが用いられていたんですね。
皆さんも瓦屋根に限らず、新しい屋根材へと葺き替え、カバー工事のリフォームを行う際には、
ぜひその形状や素材にも着目してみて、特徴を見てみて下さい♫
また、最近では瓦屋根の重さを敬遠し、軽量な金属屋根へと葺き替えるお宅も増えておりますが、
日本独特のJ型の風情のある瓦屋根がなくなってしまうのは惜しいですよね・・・
そんなことをお考えの方におススメなのが、厚みがありかつ軽くて強い素材の
ケイミュー社が提供している「ROOGA(ルーガ)」の屋根瓦です。
瓦としての重厚感や風合いは持ちつつ、その重量は一般的な陶器瓦と比べ
2分の1という軽量さで、さらに素材そのものが強くて割れにくいという性質があります。
屋根リフォームの際にはぜひ、こちらも候補に入れてみて下さい♫
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