今ではなかなか見かけることがなくなった木部の雨戸と戸袋です。
木部の箇所を塗装していくにあたって、金属系などのものとはケレンの重要性が少々違います。
温もりのある家には欠かせない木は至るところに使われます。
全体的に使う場合以外にも、軒天、破風、鼻隠しという代表的な場所の他、ウッドデッキなどの一部に使うこともありますね。
趣のある木の家は寛ぎ癒されるものですが、そのメンテナンスは思いの他大変です。
木造住宅はもとより木を外観に使うとなれば、紫外線や雨、風、ホコリにさらされることになります。
劣化が進むと、塗膜は剥がれめくれ上がってしまいます。
再塗装をするときは、金属などより念入りなケレン作業が必要となってきます。
なぜ、木だけが特別なのでしょう?
それは人工的に作り出された金属、セメント、鉄などと違って、天然の素材だからというところにあります。
木は「呼吸」をします。
「調湿作用」といって性質上、木の周りに湿気があれば湿度の調整で湿気を吸い込み
周りが乾燥していれば自分の中の水分を吐き出し湿度を保ちます。
この呼吸で膨張したり、収縮したりを繰り返します。
木部も他の素材と同様に塗装し塗膜を作る工程は同じなのですが、湿度による膨張と収縮を繰り返すうちに塗膜が剥がれたり、ひび割れてしまうことになります。
これが木材の塗装が長持ちしない理由です。
そのような理由から塗装に入る前の木のケレン作業は他の素材よりも念入りに古い塗膜を取り除くようにしなければ塗装が密着しないのです。
ケレン作業には段階によって種類が4つあります。
●ケレン一種
鉄部が激しく腐食している場合。「ブラスト処理」といわれ強力な機械に研磨剤を吹き付け汚れと旧塗膜を取り除いていきます。粉塵や騒音から一般住宅では使用することはありません。
●ケレン二種
鉄部のサビがややひどい場合。電動工具や手で薬品などを使わず、素地が出るまで削ります。
●ケレン三種
部分的にサビや剥がれがあるが、活膜が多く残っているような場合。
スクレーパーやワイヤーブラシを使って、サビや古い塗膜を取り除きます。
●ケレン四種
鉄部のサビが軽度で塗膜の膨れやひび割れ、剥がれがあるような場合。
ワイヤーブラシやサンドペーパーで除去します。
ケレン作業はサビや塗膜剥がれの程度によって段階があり価格も違います。
二種と四種ではその面積によってかかる費用は10倍近く違う場合もあります。
建物の劣化を長く放置しているとダメージは広がりメンテナンスもどんどん大掛かりな工事になっていきます。
これは木を使った家だけに限ったことではありません。
ケレン作業ひとつをとっても劣化に重要な工程かがおわかりいただけたと思います。
お住まいを長く使い続けるためにもメンテナンスの正しい知識を生かし、信頼できる業者をお選びいただきたいと思います。
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