知っておきたい軒天の役割と劣化のサイン、補修方法など
こんにちは!今回は軒天に関してお話ししようと思います。
屋根の上部や外壁は、普段から風雨に晒されるため劣化が早いのは分かりますが、
実は軒天も意外に劣化が進行しやすい部分で、放置してしまうと雨漏りの原因にもなるため、
定期的にチェックをする必要があります。
それではそもそも軒天の役割とはどのようなものなのでしょうか。
また、劣化の様子も併せて見ていきましょう。
軒天は屋根の裏側の天井部分を指し、「軒天井(のきてんじょう)」、「軒裏天井(のきうらてんじょう)」、「軒裏(のきうら)」、「軒先(のきさき)」とも呼ばれます。
主な役割としては下記のようなものがあります。
① 外観上の観点からの役割
→ 野地板や垂木などの露出を避け美観を保持します。
② 天井裏からの換気の役割
→ 有孔板を使用することで結露やカビを防止します。
③ 屋根裏の燃焼を減少させる安全面での役割
→ 不燃材を使用することで延焼を抑制します。
意外に重要な役割を担っているんですね!
続いて軒天の劣化の様子を見ていきましょう。
軒天は太陽光に直接晒されているわけではありませんが、風雨の影響により汚れが付着、色褪せも起きてきます。
こちらは塗膜が剥がれてきてしまっていますね。
このように汚れや色褪せ、剥がれが起きている場合には劣化も進行してしまっていますので、お早めにメンテナンスの検討をしてみて下さい。
また、右の写真のようにシミが起きている場合には雨漏りしている可能性もありますので、こちらも早めに業者にご相談下さい。
ちなみに雨漏りがかなり進行していた時には塗装ではなく、新しい軒天の張替えでのメンテナンスとなります。
では、最後に補修に関して見ていきましょう。
主な補修方法としては下記のようなものがあります。
① 塗装による補修
→ 既存の軒天ボードの破損が大きくない場合は、塗装による補修を行います。
ちなみに、カラーは暗い色や主張の強い色は建物全体に圧迫感がある印象になってしまいますので、
グレーや白系の色がおすすめです。
② 重ね張りによる補修(軒天カバー工法)
→ 既存の軒天を下地に利用できる場合に、補強のため新しい軒天ボードを重ねて施工します。
工事費用も安く抑えられますのでおすすめです。
③ 軒天の張替えによる補修
→ 既存の軒天が激しく劣化してしまっている場合には、撤去後に新しいものに張り替えます。
この場合には撤去の工賃と廃材の処分費などが発生し、また廃材にアスベストを含む場合には
その分費用が高額になってきますのでご注意ください。
以上、軒天の役割や劣化、補修に関してでした。
軒天の塗装は基本的には足場を設置するため、
もし可能であれば屋根塗装・外壁塗装も済ませてしまった方が経済的ですので、
余裕があれば検討してみて下さい。
軒天の補修に関しては下記にも掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
家を健全に保つためにも、軒天のチェック、忘れずに行いたいですね!
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