実は沖縄で使われている赤い瓦、琉球赤瓦は「クチャ」という泥岩を使って作られています。
クチャは沖縄南部で取れるもので、貝の化石やサンゴの死骸を多く含んだもともとは灰色の土です。
そのクチャに鉄分が多く含まれているため、焼き上げた際に酸化現象で赤く染まるのだそうです。
ちなみに日本本土の瓦のしっかりと高温で焼き上げる工法ではなく、
低温での素焼きによる工法によって独特な赤い色ができるとのことです。
赤い色は非常に鮮やかで綺麗ですが、琉球赤瓦の利点は美観だけではありません。
役割や特徴として・・・
〇 素焼きの瓦は通気性や吸水性が高いので、屋根の湿気をなくし通気性も良くなる。
〇 台風などの激しい風雨に耐えられるよう、2種類の瓦と漆喰を使っている。
〇 沖縄の強烈な直射日光による建造物の温度上昇を緩和する効果もある。
といった効果もあるようです。
美観が良くなるだけではなく、機能性もその土地の気候や特徴にしっかりと合っているんですね!