「うだつが上がらない」の語源「うだつ」は屋根の部分の名称
「うだつ」とは火事の際、隣の家への延焼を防ぐために作られたものです。
昔は、家が隣り合って連続して建てられていたので、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐために重要な役目があって造られていました。
屋根が強い風で飛んだりするのを防ぐ防風の意味合いもありますが、江戸時代になると装飾的な意味合いが強くなっていきました。
商家の屋根の上には瓦屋根の装飾は、富の象徴として競って立派な「うだつ」が上げられたそうです。
隣家と接する切妻屋根の両端の部分、ケラバ部分を少し持ち上げて小屋根のような形になったりして
「うだつ」のたくさん上がった、装飾の美しい屋根が続く町並みが江戸時代の町の風景となりました。
立派な「うだつ」を屋根に上げるためには商売繁盛した商家の財力が必要なわけで、財力がなければ「うだつ」を屋根に上げることはできません。
そのために商売が上手くいかなかったり、地位が向上しない状況が「うだつが上がらない」の語源になったと言われています。
江戸時代に商家が競って建てた装飾の美しい立派なうだつの上がった屋根が並ぶ町並みが
岐阜県美濃市と徳島県美馬市に今も残っています。
地域の大切な存在として保存に努められて江戸中期から昭和初期の建造物が立ち並んでいます。
最古の建物は、310年前に建てられて現存しています。
立派なうだつの上げられた屋根が310年という年月、建物を守っているのですね。
町並みを眺めるだけでも楽しいですが、古民家をリノベーションしたカフェや雑貨店があるので、ぜひ訪ねてみたいものです。
ケラバなど屋根の構造を知ることができます。こちらもどうぞご覧下さい。
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