2024.10.31
お家の周囲、全面的に足場の設置をしました玄関回りは開口して通れる様にし、ぶつかってもケガしない様に夜間でも見えるウレタンで縦の鉄管は包みました屋根の葺き替え工事があるので軒先の高さではなく、屋根の一番高いところまで覆うように組みました外壁塗装の時の足場よりはるかに高く組んでありま…
こだわりのある家を大事に長く住み続けたいので負荷の少ない軽量の屋根にしたいとのご依頼
こだわりをもって建てた家なので、大事に長く住み続けたいとのお考えから、瓦屋根から負荷の少ない軽量の屋根にしたい!とご希望です。
さっそく現地調査へうかがいました。
瓦屋根は割れたりしない限りとても長持ちする屋根材です。
その長持ちする特徴ゆえに、葺き替えやリフォームをしなくても30年以上持っているお宅もたくさんあります。
けれども、瓦屋根には問題がなくても屋根材の下にあるルーフィングと呼ばれる防水シートは20年程度の耐用年数です。
この防水シートが知らぬ間に劣化して破けたり、穴が開くなどの状態になっているとその下にある野地板が傷んだり、雨漏りの原因となることもあります。
屋根瓦と屋根にまつわる全体の耐用年数が、同じ状態ではないという点には注意が必要です。
庇部分です。
錆が広がっています。
庇とは?
窓やドアなどの上に設けられた小さな屋根のことをいいます。
この屋根があるだけで窓を開けていても雨の吹き込みを防ぎ、窓を伝う雨垂れの跡もつきにくくなるというメリットがあります。
庇の劣化が進むと、不具合から雨漏りの原因を作ってしまうことになります。
庇の取り合い部分にあるシーリングや、下地に使われている防水紙が傷み始まるとそこから雨水が侵入していきますが徐々に内壁を伝っていくため発見するまでに時間がかかります。
庇の表面に使われているのは板金が多く、再塗装することで劣化から鋼板を守ることができるので、メンテナンスのタイミングはとても大事です。
雨戸の戸袋部分です。
外壁と同様に1年中紫外線や雨風にさらされ続けているので、年月とともに劣化していきます。
戸袋と雨戸は普段、あまり気にとめる場所ではなく、閉まっている状態を外側から見る機会はあまりありませんが、意外に汚れ、劣化があると錆が発生しやすくなっています。
色あせや錆を防ぐには、再塗装でメンテナンスしていく必要があります。
室内の階段部分です。
こちらの階段には、安全のための手すりの設置をして欲しいとのご希望です。
点検・調査の結果、屋根は葺き替え、庇・戸袋の塗装、室内階段に手すりの設置を施工することになりました。
屋根の葺き替えに入ります。
瓦のすぐ下には防水紙が敷いてあります。
長年の土やほこりが蓄積されていますので、清掃しながら取り除いていきます。
まずは既存の瓦屋根を撤去していきます。
撤去していくと瓦を固定していた桟木部分には土やホコリが溜まっているのがわかります。
この土が雨水を吸い込み桟木や防水紙を傷めてしまうこともあります。
瓦のすぐ下には防水紙が敷いてあります。
長年の土やほこりが蓄積されていますので、清掃しながら取り除いていきます。
防水紙の下にあるのが野地板です。
野地板とは?
屋根の下地材のことで、屋根の構造は垂木という骨組みの上に野地板を乗せます。
防水紙の下にある野地板は屋根カバー工法では確認することはできませんが、いつの間にか雨水がまわり野地板に雨染みができていたり、腐食している場合もあります。
腐食している場合は、張替補修をおこないます。
既存の野地板の上に、強度をあげるための新しい野地板を増し張りしていきます。
垂木にしっかりと固定して留めます。
野地板の増し張りが終わったら、その上にルーフィングと呼ばれる防水紙を貼っていきます。
防水にはたくさんの種類があります。
改修時には耐久性に優れたゴムアスファルトルーフィングが使われることが多いです。
軒先から棟に向かって重ねながら貼っていきます。
屋根材を設置してしまったらその下の防水紙は見ることができません。
業者任せにしてしまうと安価な防水紙を使用することもありますので、防水紙の種類の確認と確認のための施工写真を撮影してもらうことをおすすめします。
今回使用する屋根材はデグラ社のセネターです。
セネターの特徴は、なんといっても超軽量であることで、その軽さは粘土瓦の1/9
耐震性に優れているので地震に強い家にすることができます。
天然石チップが雨音を吸収してくれるので、雨音が気にならず静かな環境で過ごすことができます。
設置方法は、インターロック法で固定していくので、吹き上げるような強い風でも捲れ上がる心配がありません。
また素材がザラザラしているので、屋根が急勾配でも雪を止める雪止め金具の効果もあります。
天素材は天然石チップとガルバリウム鋼板を使用しているため、色あせがなく塗り替えの必要がありません。
外観の美しさが長く続くことから人気の屋根材です。
完成です。
独自の落ち着いた雰囲気が和洋どのようなタイプのお家にも調和し、イメージチェンジを楽しめます。
セネターは30年材質品質保証と10年の美観保証がついていて、耐久性が高く耐震性にも優れた屋根材です。
付帯部の塗装に入ります。
まずは庇です。
庇は屋根とは違いほとんど勾配がありません。
そのため劣化が進むと庇の上下左右から雨水が侵入してしまいます。
また、庇の取り合い部分はクラックが入りやすくそこからも雨水が入り込んでしまいます。
腐食が進んでしまうと、外壁を剥がしての大掛かりな工事が必要になってくることもあります。
付帯部の補修や塗装は、屋根塗装や外壁塗装のような大きな工事と一緒におこなうことがおすすめです。
そのような工事ならば、必ず足場を組むことになるからです。
付帯部のために足場をわざわざ組む必要がないので、経済的です。
雨戸のケレン作業です。
ケレンとは?
古い塗膜を取り除いたり、錆や毛羽立ちを落とす作業です。
また、ツルツルしている部分には、目荒らしといって表面を傷つけ塗料の密着の精度をあげるためにおこなうこともあります。
塗装を弾いてしまわぬように傷をつけることで、塗料が表面に落ち着くようにするのですね。
雨戸も紫外線を受け雨風にさらされ、屋根や外壁と同様に劣化は進んでいきます。
意外に汚れも激しく、放置していると錆が広がっていきます。
こちらも大きな塗装工事の際に、一緒にメンテナンスに入れて欲しい場所です。
破風部分です。
破風とは?
屋根には外壁より出ている部分があり、そこをケラバと呼びます。
そのケラバの端で雨樋を取り付けている部分を鼻隠し、雨樋がついてない端を破風といいます。
一見大きな役割もないように感じてしまう破風ですが、吹き上がるような雨風を受け止めて屋根を守り、火災の際には窓から上がる炎が一気に軒まで燃え移ることを防いでいます。
破風や鼻隠しが劣化で傷み始めると雨水が染み込みそれが軒天を侵食しはじめ、そこから外壁などに伝いやがて室内にも侵入していきます。
お部屋の天井に雨染みができたというような時は、破風の傷みが原因だったということも少なくありません。
こちらの付帯部も大きな塗装工事と一緒にメンテナンスをしておくと安心できます。
軒天です。
こちらも外壁との接合部分から雨水が侵入し、雨漏りにつながることが多い場所です。
塗装での塗膜保護で劣化を防ぎ、美観も保ちましょう。
室内階段に安全のための手すりを設置します。
こちらが手すりをつける階段です。
少し急な作りになっていますので、手すりがあると安心ですね。
高齢者福祉の視点から考えると、手すりに全体重がかかることを想定して安全に設置しなければなりません。
今や60歳以上の方がリフォームで必要なものとして浴槽の改装と並んで「手すり」をあげる方がとても多くなっているそうです。
日常生活が安心で楽になるためそのメリットは大きいということなのでしょう。
新築で初めから手すりを設置する場合は、壁の内側に下地と呼ばれる丈夫な板を渡し、その板を頼りに手すりを固定していくのですが
後から設置する場合は、その下地の板がありませんので柱を探して固定していくことになります。
手すりの高さにはだいたいの決まりがあります。
階段の場合は、段差がありますから段鼻から垂直で75センチ踏面からでは80センチくらいが掴まりやすい高さとなっています。
固定した板の上に手すりをしっかりと設置していきます。
階段の手すりは、つまずきそうになった時や転びそうになった時にあるととても便利ですが
毎日の生活の中で手すりがあるというだけで、無意識に登り降りに掴まり頼れるので高齢者に限らず設置されていると安心できますね。
階段以外にも廊下やトイレ、お風呂場など手すりがあると安心な場所は多いです。
最近は用途に合わせたタイプや種類が豊富ですので、転ばぬ先の杖としてご相談してみてはいかがでしょうか。
完成しました。
手すりがあれば夜の暗い時間なども思わぬ足の踏み外しなどを防ぐことができて安心ですね。
室内での事故やケガは玄関や階段で起きることがとても多いといわれています。
高齢者だけに限らず、小さいお子さんのケガということもあります。
その背景には、実家に帰省の際に急な階段から転倒、転落したというようなことがあるようです。
子供世帯から見た不満の理由に実家は寒いと同様に上位に上がるのが急な階段だということです。
見渡してみると室内には「転倒」の危険のある場所が少なくありません
お孫さんがたびたび帰省されるようなお宅では、安全のための手すりの設置をご検討されることをおすすめします。
また、室内以外にも門扉から玄関に続く階段もつまずきやすい場所といえます。
ちょっとした段差が転倒や転落の原因につながります。
そこで暮らす方も訪ねてくる方にも安心で快適なお家であることが理想ですね。
屋根の葺き替え工事をご検討の方は、街の屋根やさん所沢店にお気軽にお問い合わせください。
屋根の葺き替えを詳しく解説しています。
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