先日お話しした内容と重複しますが、まずは確認から。
「ラジカル」は樹脂や顔料とは異なり、太陽光の紫外線や水、酸素などと
化学反応を起こし、顔料の中の酸化チタンから発生する劣化物質のことでしたね。
では、ラジカル制御型塗料と一般塗料の違いは何なのでしょうか?
それを分かりやすくイメージしたものが上の図となります。
よくある一般の水性塗料は上のように
樹脂、顔料、酸化チタン、水・添加剤 という4つから成り立っているものです。
実はよく言われる「シリコン塗料」「フッ素塗料」などのシリコンやフッ素というのは
塗料の耐候性を決める「樹脂の種類」なんですね。
一方でラジカル制御型塗料は図の様に
樹脂、顔料、ラジカル制御型酸化チタン、水・添加剤 という4つから成り立っており、
その樹脂の種類とは関係なく、淡彩色(白やクリーム系の色)
の中の白色顔料に含まれる酸化チタンに、ラジカル制御の機能があるものを指します。
そのため、厳密にいえばラジカル制御型塗料とは
「ラジカル制御機能付きのシリコン塗料」、「ラジカル制御機能付きのフッ素塗料」
という方が適切でイメージもしやすいでしょう。
もちろん、一般塗料であるシリコン塗料やフッ素塗料に比べ耐候性はさらに高くなります。
そしてその分、値段も高くなるということは想像がつきますね・・・笑