2024.07.04
比較的築年数の経っているお住まい、特に2階の小窓にある雨戸の戸袋内に鳥が巣を作られてしまうケースは少なくないです。 雨戸の戸袋の様子です。長い間、雨戸を閉めっぱなしにしておくと、戸袋口の隙間から鳥が侵入し巣を作り繁殖場としてしまいます。雨戸が仕舞えないほど藁などが積み重ねられ、こ…
経年劣化で外壁の汚れが目立ってきたので気になると ご相談いただきました。
こちらは築13年のお宅です。
外壁の汚れが気になりだしたのでとお見積もりのご相談をいただきました。
さっそく現地調査にうかがいました。
建物全体の写真でもわかりますが、窓枠の下部分に黒く雨筋の跡がついています。
これは防水の役割をしている塗膜が薄れ外壁に付着した汚れが蓄積されている状態です。
特にモルタルの外壁は、細かな凹凸があるため汚れが入り込みやすくなってしまいます。
チョーキング(白亜化)もみられます。
チョーキングとは、劣化の症状のひとつで紫外線や太陽光、雨などにあたり防水機能が失われ塗料の色成分である顔料が粉状になって表面に浮き出ている状況です。
モルタルはセメントに水と砂を混ぜてペースト状態にしたものです。
防水性がなくなってしまうと外壁が雨水吸収ししていき、その環境を好む苔や藻が発生しやすくなってしまいます。
汚れや色あせ、チョーキングなどが目立ってきたらメンテナンスをおこなうサインです。
続いて高所カメラで屋根を見ていきます。
スレートの屋根です。
色あせとところどころに茶色のかびが発生しているのがわかります。
これは表面の防水機能がなくなっているので、水はけが悪くなり雨水が残る場所にかびが付着している状態です。
このまま放置が進むとかびはますます広域に繁殖していってしまいます。
特に日当たりが悪く風の通りもない場所では、広いがりが早いです。
こちらも色あせ、かびなどの状況からメンテナンスの時期を知らせるサインが出ています。
続いて雨樋です。
こちらは現時点では、傷みもなく補修や交換はいらないようです。
この段階で錆止めの塗装を施すと寿命が延び長持ちしてくれます。
こちらはベランダです。
ベランダも屋根と外壁と同等に紫外線や太陽光、雨風にさらされ一緒に劣化していきます。
屋根や外壁と比べ、風の通りが悪いことが多いのでその分劣化の進みが早い場合があります。
色あせや汚れ、水はけの悪さに加え、下地にひびが入るとそこから雨水が侵入していきます。
ベランダは外壁や室内とつながっているので、雨水の侵入を許してしますと雨漏りの原因へと発展してしまう恐れもあるので注意が必要です。
点検・調査の結果、屋根塗装、外壁塗装、付帯部塗装、ベランダ防水塗装を施工することになりました。
今回は、高圧洗浄をおこない塗装の準備に入ります。
まずは屋根から、根こそぎ汚れを剥がしていきます。
強い水圧を利用して、剥がれかかっている古い塗膜も一緒に取り除くことで、表面に塗装が密着しやすくする大事な工程です。
高圧洗浄機は、ホームセンターなどで手軽に購入できることから人気ですが、劣化がある場所では素材が脆くなっている場合もあるので水圧調整が必要になってきます。
破損につながれば大掛かりな修繕になることもあるので、専門の業者に任せ洗浄をおこなってもらいましょう。
蓄積された汚れは、空気中のほこりやチリです。
塗膜の層で防水性がある時は、汚れも寄せ付けず美観を守りますが防水性が失われていけばほこりやチリをその場に残留させてしまいます。
高圧洗浄をおこなったあとは、本来の素材の色が蘇り建物全体が明るくなったように見えます。
とはいえ、あくまで表面の汚れを取り除いただけですから、防水性が回復したわけではありません。
洗浄後は丸1日以上、しっかり乾燥させて次の工程である養生をおこなっていきます。
屋根、外壁、ベランダは、それぞれが紫外線などで劣化していくのですがその過程でさまざまなメンテナンスのサインを出していきます。
一般的には、色があせてきた、水はけが悪く雨の後はいつまでも水たまりが残っている。
かびや苔、藻などが発生しているところがある。
ひびや塗装がめくれていたり剥がれている場所がある。
このような症状が各場所でひとつでも該当するものがある場合は、メンテナンスのサインです。小さな傷みのうちにメンテナンスならば費用も時間もわずかですみます。
放置が長い分だけ傷みが進み大掛かりな工事になるということを覚えておいてください。
養生をしていきます。
養生とは塗装を始めるにあたり、塗装しない部分に塗料が付着しないよう守る役目です。
塗装する部分としない部分の境界線がきれいに出る塗り分けられるかは、この養生の貼り方ひとつにかかっています。
窓枠部分は、その仕上がりがわかりやすい場所です。
緑のテープの養生は「マスカー」と呼ばれる養生用テープと養生用ビニールが一体化したもので、覆うと貼るを同時におこなって行けるので、作業時間の短縮になります。
養生作業の丁寧さが、そのまま塗装の仕上がりに直結します。
雑な養生は、仕上がりもそれなりです。
塗装までの工程もできれば、まめにチェックしてどんな作業をしているか確認することも
仕上がりの満足度につながっていきます。
また、ご覧のように窓を覆ってしまうので塗装は時期を考えて検討されることをおすすめします。
夏場など窓を開けたい時期なのに、塗装が終わる何日かは締め切ったままとなります。
何日間、締め切りになるのかなどの細かいことは、業者にしっかり相談しましょう。
養生は建物だけではありません。
換気扇、室外機や植木、車やバイク、自転車も時にはお隣の車まで 養生の範囲は実に多くのものを含みます。
植木は生きていますから、枯らさないよう気を付けなければなりません。
他には、雨樋、配管、ベランダの笠木など塗装の飛散が考えられるところには養生が必要です。
貼っていくテープはマスキングテープで粘着力は弱めです。
これは剥がしていくときに、ノリが残ったり塗装を剥がしてしまわぬように配慮され剥がしやすくなっています。
場所に合った養生を施し、すべて終わったらいよいよ塗装に入っていきます。
屋根の塗装に入ります。
まずは塗装前に補修をしていきます。
下塗りです。
下地に塗る一番初めの塗料です。
今回使用する下塗り材の特徴は、
・脆弱となっているスレート材の改善に向いている浸透性の高い塗料です。
・上塗り材が必要以上に吸収をしないよう防ぎます。
・この後の上塗り材をしっかり密着させるために下地を整え滑らかにします。
上塗りです。
今回は施主様のご希望で緑の屋根へとイメージチェンジです。
使用するのはフッ素系樹脂塗料です。
フッ素系塗料のメリットは、耐久性が高く建物を長く守り続けます。。
その耐用年数の長さはシリコン塗料の1.5倍の15〜20年続きます。
高価な塗料ですが、メンテナンスの回数をグッと減らせるので総合的には費用対効果は悪くありません。
棟板金も同じ色で設置します。
棟板金とは?
スレート屋根の一番高いところにある尖った部分に被せる金属の山型になった板のことをいいます。
雨が入り込まないように設置するのですが、高い場所で出っ張っているため強風で釘が抜けて飛散するなど壊れやすい部分です。
破損が原因で雨漏りに発展しないよう、風が吹くとパタパタと音がするなどのサインを見逃さないことが大切です。
完成です。
フッ素系塗料はシリコンより結合力が強く、色あせや変形などが起こりにくいのは太陽光や紫外線、雨などでの劣化が起こりにくい性質を持っています。
耐候性に優れているので、ツヤのある塗膜が長く続きカビや苔、藻なども寄せ付けません。
このツヤには好みが分かれますが、外観がいつまでも新築のように見えるというところに重点を置かれる方が多いです。
ハイスペックであるがゆえ、高価な塗料ですので失敗は許されません。
施工事例が豊富な専門業者を選ぶことをおすすめします。
外壁塗装をおこないます。
塗装はつい仕上げの状態にばかり目がいきますが、下塗り、中塗り、上塗りと三度塗りが基本で仕上げています。
紫外線や太陽光、雨などから建物を守る塗膜は一度塗ってできあげるものではありません。
上塗り材と下地の相性の良い下地材を使用し下地を整え滑らかにし上塗りを密着させるため
の接着剤の役目が下塗りです。
劣化した外壁は、上塗り塗料を大量に吸い込んでしまい無駄や仕上がりにムラが出るので下塗りがそれを防ぐ役目もあります。
続いて中塗りです。
中塗りは上塗りと同じ塗料を使います。
今回、使用するのはシリコン塗料で、その特徴は脆弱な下地にも密着し強靭な塗膜を作るので高耐候性が高く美観を保ちます。
セラミックが配合されているので雨筋などの汚れを抑える低汚染性で建物を守ります。
防カビ性に優れているので、繁殖を防ぎます。
何度も塗布していくことが、ムラのない厚い塗膜の層を作り美観を保つ耐候性を高めていくことになります。
上塗りです。
シリコン樹脂塗料は、外壁以外にも木部、鉄部、雨樋など広く使用されています。
どんな素材にも密着しやすく柔軟性塗膜のため「素地適応性」が非常に高いので人気です。
見違えるようにキレイになりました。
建物がグッと明るく見えますね。
付帯部の破風板と軒天の塗装をおこないます。
軒天は外壁から突き出している屋根の裏側の部分です。
近年の建物事情では、軒天がない建物も多くなっていますが昔の家屋には当たり前だった軒天には多くの役割があることをご存知ですか?
屋根の裏側部分のため、屋根の構造がそのままになってしまうのを軒天を張り、化粧
垂木を用いたりと建物の美観を高めることに一翼を担っています。
昔は、軒天が長い家屋をよく見かけました。
軒天が突き出していると強い日差しや紫外線などや雨水から外壁守り、劣化を防いでくれるのです。
軒天が穴の空いたものや換気口が取り付けられている場合もあります。
これは屋根裏に溜まる湿気を軒天と棟や妻側の2箇所で入り口と出口として逃すための高い効果があります。
そしてこれはあまり知られていませんが、延焼防止の役割もあるのです。
軒天があれば家の中から火がでた時に、火の手が屋根裏に登って焼け落ちてしまわぬように食い止めてくれるのです。
普段、あまり気に止めることはありませんが軒天はさまざまな仕事を担っているのですね。
破風板の塗装です。
そもそも付帯部というのは建物の各部にあるパーツのことで、その種類はとても多くあります。
軒天、破風板をはじめ、雨樋、鼻隠し、庇、雨戸、戸袋、笠木などをいいます。
破風板とは?
切妻屋根の外壁より外に出ている屋根の部分で、雨樋が設置されていない方を破風と呼びます。
雨樋が設置されている方は、「鼻隠し」といいます。
軒天が雨や日差しから建物を守るのに対し、破風はその名の通り風から屋根が飛ばされないように守るのが役目です。
また軒天と同様に火災の際に火の手が回るのを遅らせるという役割もあります。
何気ない付帯部にもさまざまな役割があって建物を守るために存在しているのですね。
外壁塗装の際には、このような付帯部も一緒に塗装し防水性を高めれば美観を保ちながら建物の寿命も延ばせます。
ベランダの防水工事に入ります。
まずは、下塗りです。
下塗り材は、ベランダ防水専用のプライマーを塗布していきます。
プライマーは下地を整え、上塗り材がしっかり密着させるための欠かすことのできない
工程です。
下地と上塗りとの接着剤のような役目です。
下塗りが終わったところです。
ベランダは屋根と外壁とともに太陽光や紫外線、雨風など過酷な環境におかれているので
同じように劣化していきます。
環境によっては風の通りが悪いこともあり、傷みが早いこともあります。
ベランダの床の防水が失われていくと、水はけが悪くなることで水たまりができやすく
その環境を好んでカビや苔が繁殖しやすくなります。
またヒビが入ったり、塗膜がめくれ上がってしまったところから雨水が侵入し外壁や室内へとつながる部分で雨漏りの原因となることもあります。
こんな症状はありませんか?
色があせてきた、汚れが目立ってきた、水たまりができる、カビや苔、藻が発生している
これらは、メンテナンスの時期を知らせるサインです。
放置が長くなるほど、深刻になり大掛かりな工事が必要となります。
外壁塗装や屋根塗装など足場を組む機会に一緒に工事をすることで、足場代が節約できるのご検討いただくことをおすすめします。
今回使用したのは、オートンウレアックスHGです。
短い時間で硬化し強靭な塗膜を作り上げることで、非常に人気の防水塗料です。
その耐久性はウレタン防水の10年程度を大きく超えた2倍の20年以上効果が続きます。
太陽光、紫外線、雨風からの劣化を防ぐのはもちろんのこと
撥水性にも優れているので、かびや苔、藻も寄せ付けません。
完成です。
鏡のような光沢が出て、新築のようなベランダになりました。
強靭な塗膜層が撥水性、防水性を発揮し効果は長く続きます。
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