2024.09.29
狭山市にて、1度目の塗装工事からの年月が経ち過ぎた経年劣化は2度目の塗装工事が難しい現況に。ガルバリウム鋼板材の屋根カバー工事のご要望を受け今月の着工予定現場です。1度目に塗装した塗膜がほとんど剥がれ落ちてしまい残ってない状況に。この状況から、高圧洗浄をして塗装工程を経ても良い工…
ご自宅がアスベストを含むスレート屋根であることが気になるので、この機会に新しい屋根にしたいとのご要望をいただきました。
こちらは築25年のお宅です。
今回は屋根の葺き替えと外壁塗装を検討中ということでご相談をいただきました。
さっそく現地調査へうかがいました。
まずは高所カメラで屋根をみていきます。
スレートの屋根です。
色があせて、防水性も無くなっているようで黒くなっているところは、カビが発生しているのがわかります。
別の角度から見た屋根の状態です。
塗膜層がなくなっているので、全体的に水はけが悪くなっています。
ところどころに確認できる茶色の苔が、このままだとどんどん繁殖して広がっていってしまいます。
苔や藻はもともと水分のあるところを好み繁殖していくのですが、その苔と藻自体にも水分があるため発生を許してしまうと傷みが進み、雨漏りへとつながってしまったり建物の寿命も縮めていってしまいます。
色があせてきた、水はけが悪くなってきた、かびや苔、藻が発生している、こんな症状はメンテナンス時期を知らせるサインです。
放置期間が長くなるほど大掛かりな工事が必要になってきます。
続いて外壁をみていきます。
モルタルの壁にクラックが大きく入っています。
このままだと、このクラックから雨水が侵入する可能性が高くなっていきます。
外壁の下地から室内へと、雨水が入り込んでしまわぬように早めの対策が必要です。
チョーキング現象が確認できます。
これは経年劣化で起こる紫外線にさらされて塗膜の表面の合成樹脂が劣化、分解して顔料がむき出しになっている状態で、外壁を雨風から守る力はほとんどありません。
このままでは改善することはありませんので、メンテナンスの時期を知らせてくれていると捉え、外壁塗装の塗り替えをおこなうことが必要です。
雨戸も意外に汚れ、傷んでいます。
外壁とともに紫外線や雨風にさらされているのですから、当然ですが閉まっている状態を外から確認する機会が少ないため、サビが発生してしまっていることに気づかずにいることも多いものです。
点検・調査を終え、施主様のご希望でアスベストを含むスレート屋根を気になるとのことでカバー工法も可能なのですが処分費用がかかっても撤去したいとのご要望をいただきました。
今回は屋根の葺き替え工事と外壁塗装、付帯部塗装をおこなうことになりました。
施工前準備として高圧洗浄をおこなっていきます。
モルタルの外壁を洗い流していきます。
モルタルはセメントと水、砂を混ぜて作られています。
外壁以外にも駐車場やタイルの目地などにも使われているメジャーな材料です。
外壁を触ると粉が手につくチョーキング現象やひび割れ(クラック)ができてしまうのは、モルタルは水に弱く、防水性が失われていくと雨水などを吸い込んでしまうのです。
水を吸い込んでは、乾いてと収縮を繰り返すうちにひびが入ってしまうのです。
ご自宅の外壁に水をかけてみた時に、色が変わって水を吸い込んでいたらメンテナンスの時期がきているサインです。
塗膜が劣化している状態ですので、そろそろ再塗装しなければいけない目安ですよと教えてくれています。
高圧洗浄をおこなうと汚れが洗い流され、見違えるほどキレイになります。
本来の外壁の色が現れ、すっかりキレイになりましたが防水性が回復したわけではありませんので、ひびの補修をおこない塗装で塗膜の層をしっかり作り防水性を回復させていかなければなりません。
デザイン性があり自由度の高さから、根強い人気がありますが、その凹凸に汚れが入り込んだり、かびや苔の胞子がつきやすいというデメリットがあります。
雨戸も洗い流していきます。どんどん汚れが落ちます。
残さず汚れを落とすことが、塗装の密着度を高める仕上がりに大きく影響してきます。
汚れが残った上に塗装をしても、塗料が密着せず浮いた状態のため本来の塗料の機能を発揮できず剥がれてしまいます。
これでは、塗料の効果が無駄になってしまいますね。
簡単そうに見える高圧洗浄ですが、洗浄する場所や劣化の状態によって水圧を調整しておこなっています。
脆弱なところなどに、強力な水圧で洗浄してしまい割れてしまうということなどが起こることもあるので細心の注意をしながら都度、水圧調整をしています。
すべての洗浄には、規模や環境にもよりますがおおよそ丸1日かかります。
そしてさらに完全に乾燥させるのにも、季節や気温にもよりますが丸1日かかります。
施主様ご希望のアスベストを含むスレート屋根を撤去し、新しい屋根材で葺き替えをおこなっていきます。
葺き替えるのは超軽量で耐震性の高い、デグラ者のセネターです。
既存のスレート材をすべて撤去し、既存の野地板の増し張りをおこない強度をあげます。
アスベストを含むスレート屋根材は、2006年に製造・輸入がなどが完全禁止となりました。
スレートの屋根がアスベストを含むものなのか、見分ける方法は、
アスベストを含むスレート材は10年、20年と築年数が経っても経年劣化でのひび割れがほとんどないことです。
一方、アスベストが含まれていないスレート材は10年過ぎた頃から、傷みが目立ちひび割れがあちこちに出始めるという違いがあります。
もうひとつは、スレート材の内側や裏面に刻印されている品番で調べる方法です。
しかし、屋根材を1枚はがしてみなければならず、手間がかかってしまいます。
また、ノン・アスベストへの切り替え時期当初は強度不足などの不具合が多数出ていたことにも注意が必要です。
増し張りを終えた野地板の上にルーフィングと呼ばれる防水紙を貼っていきます。
アスベストが含まれていると聞くと「危険!」と心配されるのも無理はありませんが
実際には、解体や粉砕をしなければアスベストが飛散することはほとんどありません。
製造工程でスレート材の主成分であるセメントに混ぜ込まれがっちり固められている状態だからです。
悪徳業者に「今、撤去しないと大変です」と急かされても冷静に判断し対処することが大事です。
今回使用するセネターは、とにかく軽量です。
粘土瓦と比較するとおよそ1/9の軽さです。
なぜ、軽量だと地震に強いと言われるのでしょうか?
屋根が軽いと、1年中建物を支えている柱や基礎の負担も軽くなります。
地震の揺れがあった時、屋根が軽ければ遠心力も小さくなり揺れる反動も少なくなるので建物が壊れにくくなるのです。
アスベストを含むスレート屋根のリフォームの方法は次の3つです。
・屋根の葺き替え・・・撤去代はかかりますが、新しい屋根になるのでアスベストの心配を しなくていい。
・屋根カバー工法・・・撤去代が不要で、費用は安く、短期間で工事が終了。
・塗装・・・上記二つの工事より、非常に安価にスレートの寿命を延ばせることができる。
葺き替えが完成しました。
セネターは、天然石チップとガルバリウム鋼鈑を使用しているためざらざらとしている屋根材です。
このざらざらとした表面で急勾配の屋根でも雪を止める雪止め金具の役目をしたり、雨音を吸収し静かな環境を作ってくれます。
さらに色あせの心配がないので塗り替えのメンテナンスが必要ありません。
30年材質品質保証と10年の美観保証がついていて、耐久性と耐震性ともに優れた長持ちの屋根材であることが人気の理由です。
無機塗料によるモルタル外壁の塗装をおこなっていきます。
まずは、大きくクラックが入った部分をシーリングで補修します。
クラックが入る原因は、モルタルは水に弱く、防水性が失われていくと雨水などを吸い込んでしまいます。
水を吸い込んでは、乾いてと収縮を繰り返すうちにひびが入ってしまうのです。
ご自宅の外壁に水をかけてみた時に、色が変わって水を吸い込んでいたらメンテナンスの時期を知らせるサインです。
今回使用する無機塗料の特徴は、
・紫外線に強く劣化しにくい。これは樹脂成分がほとんど含まれていないためで、耐候性に 優れています。
・かびや苔が発生する栄養源である有機物も含まれていないので繁殖を防げます。
・静電気が発生しにくいので、ほこりなどの汚れがつきにくい。
・親水性が高いので、外壁に付着した汚れを雨水が洗い落としてくれる。
・主成分が鉱物などの無機物なので燃えにくい。
このようなメリットがあります。
デメリットは、高価なことです。
しかし、その分耐用年数が長いので、メンテナンスの回数を減らせますのでコストパフォーマンスは悪くはありません。
完成です。
モルタルの外壁は、通気性もよく湿気の多い日本の気候にはもってこいの外壁です。
しかし、凹凸のある特性から汚れが入り込みやすいのが難点です。
今回の無機塗料ならば、汚れもつきにくく汚れがついても落としやすいので美観が長持ちします。
無機塗料をはじめとする高価な塗料は扱う業者が正しい知識のもと手順を守っていかなければ機能を最大限に発揮させることはできません。
外壁塗装の実績豊富な業者選びも大切です。
無機塗料での仕上がりは、ツヤが出ることです。
きれいで新築のようになりますが、このツヤを反射しすぎると苦手な方もいます。
ツヤ調整は塗りムラの原因となることもあるので、ご検討の際の参考にしてください。
付帯部の塗装をおこなっていきます。
まずは、雨戸の塗装です。
塗装前のケレン作業をおこなっていきます。
ケレン作業とは、ツルツルの表面では塗料を弾いてしまいます。
そこで目荒らしといって、あえて傷をつけて塗料が落ち着くようにします。
また、錆や古い塗膜、毛羽立ちを取り除き塗料を密着させるための役目もあります。
白い外壁に茶色の雨戸が良いコントラストになり、キレイに仕上がりました。
続いて庇です。
庇は勾配の少ない屋根のため、庇の先端や取り合い部分などから雨水が入り込みやすく雨漏りにつながります。
面積も小さい屋根ですが、外壁塗装などの大きな工事で足場を組む際には、必ず点検をおこない一緒にメンテナンスすることをおすすめします。
軒天です。
軒天に設置されている換気口は、屋根裏にたまる熱気や湿気を排出し内部の結露を防いでいます。
換気口以外に、穴の空いた有孔ボードを設置している場合もあります。
軒天は直接、雨が当たる場所ではありませんが、使用している木材が腐食したり、外壁との継ぎ目のシーリング材が劣化することで雨水が徐々に外壁に浸透していき、雨漏りになることがあります。
また、軒天に不具合がなくても、他の不具合からの影響を受けることもあります。
雨樋が壊れて、屋根からの雨水が軒天に伝わり雨染みができてしまうといったことが起きます。
外壁塗装の際には点検をおこない、雨漏り防止のために一緒に塗装することを心がけましょう。
ベランダの笠木部分の塗装です。
笠木とは、ベランダだけに限らず塀や手すりなどに被せてある仕上げ材です。
ベランダの笠木は、美観のためでもありますが、雨水が入り込まないよう防水機能が求められます。
ベランダは雨風にさらされ、階下の居室の屋根部分に設置されているので雨水の侵入を許してしまえば雨漏りにつながり、建物の内部が腐食してしまう恐れも出てきます。
このようなことから、笠木の防水性はとても重要な役目なのです。
付帯部と呼ばれる場所は今回塗装した以外にも、破風、鼻隠し、雨樋、幕板など建物の細かいパーツです。
ひとつひとつは小さな場所ですが、どの部分もそれぞれ重要な役割を持っています。
足場を必要とする場所が多いので、大掛かりな屋根・外壁塗装などの足場を組む工事の際に
必ず一緒に点検をおこない、必要な補修や塗装を施すことをおすすめします。
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